『乳がんと牛乳ーがん細胞はなぜ消えたのか』
『牛乳は子どもによくない』
糖尿病・最新版
(随時更新)
国際医療研究センターの「米飯と糖尿病に関する研究」は間違っている!
「ごはん(コメ)を食べると糖尿病になる」という論文が日本人研究者(国際医療研究センターと国立がん研究センターの共同研究)によって発表され、米食民族たる日本人は唖然とした。日本人は1962(昭和37)年には一人当たり1日平均324gのコメを食べていたが、50年後の2012(平成24)年には半量の154gしか食べていない。コメを食べなくなった日本で糖尿病が増えているのに、「糖尿病の原因はコメ」というのはおかしな話ではないか。コメが糖尿病の原因なら、コメ消費量の減少にともなって、糖尿病も減って当然である。
なぜこんな結論になってしまったのか。その理由を解き明かす。
(搭載:2015年6月10日)
糖質の制限は危険です! その1
食べるということは糖質(炭水化物)を摂るということです。決して炭水化物を制限しようなどという無謀なことに挑戦してはいけません。今、炭水化物を制限している人たちは「炭水化物制限食はアルコール性および非アルコール性肝障害の原因になるか」という壮大な人体実験に参加なさっているのです。是非、定期的に健康診断を受けてその結果を報告してください。
(搭載:2015年1月8日)
糖質の制限は危険です! その2
糖質(炭水化物)を制限しながらアルコールを飲むと、アルコール性脂肪肝炎(ASH)と非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の危険性が高くなります。決して、炭水化物制限食などという無謀なことに挑戦してはいけません。
(搭載:2015年1月10日)
糖質制限ダイエットの誤り
炭水化物12%の糖質制限食は、かつて厳重食餌の名で糖尿病の治療に用いられていたが、その後弊害が明らかになってすたれた。スーパー糖質制限食は平成の厳重食餌である。炭水化物の少ない食事(高蛋白脂肪食)は高インスリン血症を招き、動脈硬化の原因となる。炭水化物を制限してはならない
(搭載:2012年11月3日 更新:2015年7月31日)
血糖を急激に下げてはいけない!
クロード・ベルナールの言葉
しばしば医学者は、自分が用いた医薬によってすべての病人を治したと言って自慢している。しかしながらこの際、彼らに尋ねたいことがある。それは彼らは同時に病人に手当を施さなかった場合を試みたかどうかということである。なぜかというに、もしそうでなかったならば、なおしたものははたして医薬であったか、それとも自然であったか、どうして知ることができよう。
(搭載:2015年8月1日 更新:2015年9月23日)
炭水化物の威力
牛乳の魔力・最新版
(随時更新)
初めてご来訪の方へ
なぜ、乳がんと前立腺がんがこんなに増えているのか!
(更新:2015年6月24日)
乳がんの世界的流行
乳がんはもともと欧米の風土病(地方病)であったが、乳食文化が世界中に広がったため、欧米の地方病が世界的流行病となった!
(搭載:2011年11月30日)
目次
1. 日本人と牛乳
日本古来の食文化には牛の体液(ミルク)を食用に供するという伝統・風習はなかった。もちろん、日本の農村でも牛馬は飼われていた。しかし、日本の牛馬はもっぱら農耕・運搬用であって、その乳汁を飲んだり、屠畜して肉を食ったりするなどということはなかったのである。ところが現在、日本人が年間に消費するコメは800万トン程度であるが、乳・乳製品の消費量は約1200万トンにものぼっている。なんと、日本人の乳・乳製品の消費量はコメの消費量を大幅に上回っている。日本人は米食民族にあらずして乳食民族になってしまった! 日本政府が「健康に欠かせない」からと乳・乳製品を国民に強要したからである。
2. 女性を対象にする栄養疫学の研究は真実を見逃す
栄養調査は当てにならない。男女のいずれにも当てはまることだが、とくに女性を対象にした食事と病気に関する研究(栄養疫学研究)は真実から遠い。それどころか、疫学研究が真実とは逆の結論を導いてしまうことすらある。最大の理由は女性が自分の食べているものを正直に答えてくれないからである。女性は、体重と同様に、自分の食事について本当のことを言いたくないようだ。現在の栄養調査では、女性の乳・乳製品(バター・クリームたっぷりのスウィーツ)の摂取量は驚くほど過小評価されている。疫学研究で前立腺がんと乳・乳製品の関係が明らかになっているのに、乳がんと乳・乳製品の関係が今ひとつはっきりしないのは女性を対象にした栄養調査が極めて難しいからである。
<コラム> 「牛乳と乳がん」研究のメタアナリシス (最終更新:2015年3月21日)
3. 現代牛乳の魔力ー牛乳は妊娠した牛から搾られている 現代酪農の乳牛は大量のミルクを分泌している最中に人工授精で妊娠させられる。現代の乳牛は妊娠しながらも大量のミルクを出す。酪農家が濃厚飼料を与え、搾乳器で吸乳し続けるからである。現代のミルクは、大量の女性ホルモンが含まれている妊娠牛の「白い血液」で、ホルモン作用を示す。日本の子どもたちは毎日、体内産生量と同等あるいはそれ以上の女性ホルモンを乳・乳製品から摂りつづけている。このようなミルクを飲んで育った「団塊ジュニア(1971〜74年生れ)」はまともな性成熟を遂げただろうか。不気味である。
(最終更新;2014年12月16日)
4. 牛乳と乳がん
乳がんはアジアに比べて圧倒的に欧米に多い病気である。欧米とアジアでなぜこんなに違うのか。欧米人の生活そのもの(食生活)に乳がんの原因がある。食生活で、欧米とアジアで最も大きく違うのは乳・乳製品の摂取量である。乳がんは欧米諸国の風土病で、バターとクリームの香りに満ちた食生活(バタ臭い食品を食べる)が乳がん流行の主要因である。最近では、乳がんが全世界に蔓延するようになった。乳がんの発生がアジア・アフリカにまで広がったのは、乳・乳製品の消費が世界的規模で拡大したからである。バターとクリームの香りが全世界を覆うようになったのだ。西洋文明が世界を制覇したと言うこともできる。
(データ更新;2015年4月3日)
5. 乳がんと前立腺がんの過剰診断
がん検診によって治療の必要がない「がん」が健康な人に発見される現象を「過剰診断」という。換言すると、過剰診断とは検診を受けなかったら生涯にわたって発見されなかったであろう「がん」が検診によって発見されることをいう。乳がん検診(マンモグラフィ)の泣きどころは過剰診断の多いことにある。海外の報告によると、マンモグラフィによる過剰診断は乳がん3〜4件に1件の割合である。さらに、検診によって過剰診断された乳がんのほぼ全例が本来必要のない治療(=過剰治療)を受けており、検診が多数の過剰治療を招いている。過剰診断はゆっくり進行するがん(典型は乳がんと前立腺がん)の検診に多い。スクリーニングにPSA(前立腺特異抗原)検査が用いられる前立腺がんの過剰診断はマンモグラフィによる乳がんの過剰診断よりさらに多い。
(最終更新;2015年6月3日)
6. 牛乳カルシウムの真実
(最終更新;2011年2月11日)
1) カルシウムは十分足りている!
カルシウムが足りないのではなく摂取基準が間違っている
2) 牛乳と身長
牛乳飲んでも背は伸びない
3) 牛乳と骨粗鬆症
牛乳は骨粗鬆症を予防しないどころかかえって助長する
4) 牛乳と心筋梗塞
仮説:牛乳・乳製品が心筋梗塞を招く
7. 仮説:少子化の遠因は人工哺育と学校給食にある
2004年に生まれた子どもの数は1973年の出生数に比べて半分になってしまった。日本で人口減少(=衰亡)が進行している。現今の少子化は晩婚・非婚などの社会的要因だけによるものだろうか。その背後に日本人の生殖能力の劣化が潜んでいるのではなかろうか。ヒトの精巣は乳児期と思春期に成長する。1966年以降に生まれた日本の男の子は、性成熟に重要な乳児期と思春期に厚生省(人工哺育)と文部省(学校給食)の圧力で女性ホルモン入りミルクを強制的に飲まされている。日本の男の子はまともに性成熟を遂げているだろうか。酪農振興という国策が日本を衰亡の淵に追いやっているのかもしれない。
(最終更新;2011年4月18日)
8. 学校給食と牛乳
文部科学省(旧文部省)は子どもを犠牲にして業界(酪農、乳業)の保護に走っている。牛乳・乳製品は嗜好品である。飲みたい・食べたいという人は飲みかつ食べればよい。そんなことは個人の勝手である。もし、牛乳に骨成長を助け、骨粗鬆症を予防する機能があるというのなら、乳・乳製品は特定保健用食品(トクホ)である。酪農業界と乳業メーカーは乳・乳製品を「特定保健食品」あるいは「栄養機能食品」として申請をすべきだ。文部省は特定業界の嗜好品を幼児・学童・生徒に強要している。古今東西、国民にある特定の食品を強要した国家が存在しただろうか。健康志向の強かったナチス・ドイツでもこんなことはしなかった。日本だけである。
(最終更新;2011年5月14日)
9. 牛乳の未来
私たちはミルクを食品の一つと誤解している。ミルクは肉や野菜のような食品ではない。この白い液体は、単に哺乳動物の子どもに栄養分を与えるだけでなく、その細胞の分裂と増殖を刺激して子どもの急速な成長を促す成長促進剤である。そのため、この液体にはたくさんのホルモンやホルモン様物質が含まれている。
(最終更新;2014年7月27日)
子どもに牛乳を飲ませても骨は丈夫にならない(訳文)
栄養学の研究には胡散臭いものが多い。その研究は時間と金がかかる割に評価が低い。金が集まらない。いきおい、食品業界が資金を提供する。援助を受けた研究者は業界に好都合な結果を出す。まさか、研究者ともあろうものが業界に不都合な結果を発表しないなんてと思うだろうが、業界は具合の悪い結果を出した研究者には2度と資金を提供しないのである。その結果、業界に都合のよい研究結果だけが集積する。酪農業界・乳業メーカーの「骨粗鬆症の予防に牛乳のカルシウムを!」という主張はこのような研究に基づく。
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(2007年2月1日)
「牛乳、ホルモン、健康」に関する国際ワークショップ
現代の牛乳は妊娠した牛から搾られているから、多量の女性ホルモンを含んでいる。ヨーグルト、バター、チーズ、クリームなどはすべてホルモン入り牛乳からつくられている。牛乳・乳製品のとり過ぎは精巣発育不全症候群(停留精巣、尿道下裂、精巣がん、精子減少)を起こし、前立腺がん、乳がん、卵巣がん、子宮体がんを招く。日本人の精子の質・量は世界最悪である。現在進行中の日本の少子化は生まれたときから飲まされてきた牛乳が関係しているであろう。
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(2006年12月7日)
食に関する一日一話(1)
〜牛乳について〜
人間はカルシウムを取り込むことよりも捨てることに懸命である。脊椎動物は体内に入ったカルシウムを捨てるために骨格というカルシウムの捨て場所をつくって進化してきた生き物である。アメリカ人が日本人より大きいのはカルシウムのゴミ箱(骨格)が大きいからに過ぎない。このゴミ箱の大きさは遺伝によって決まっている。ゴミ箱の小さい日本人がいくらカルシウムを摂ったところで、体格がアメリカ人並みになるわけではない。日本人がカルシウムを摂りすぎると困るのだ。骨粗鬆症、乳がん、卵巣がん、子宮体がん、精巣がん、前立腺がんは牛乳・乳製品のとり過ぎによって起こる。
牛乳を飲まない! 乳製品を食べない!
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(2006年12月12日)
食に関する一日一話(2)
〜糖尿病〜
食生活の欧米化で見過ごされているのは糖質摂取量の減少である。糖質は組織のインスリン感受性を高める。糖質の減少はインスリン分泌の過剰を招き、結果として糖尿病を誘発する。インスリンを要する糖尿病患者が糖質摂取量を増やすと、インスリンの必要量が少なくなる。糖尿病の予防も治療も「穀物+大豆+野菜(+魚)」の食生活である。
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(2006年12月24日)
食に関する一日一話(3)
〜なぜ、肉を食べてはいけないか〜
「このごろハムたらソーセージたら言うもんが出来とうやろ、人間ほどむごいものはあらへん、牛でも鶏(とり)でもあないなもんにしてしもて、平気で喰うて行くんやが」(車谷長吉「塩壷の匙」1995年11月、新潮社)。ひとの食物としては鳥類は哺乳類よりましで、魚類は鳥類に比べてさらによい。ひとの食物はヒトからの遺伝的距離が離れているものほどよい。つまり、ひとの食物として最良なのは植物である。
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(2006年12月28日)
食に関する一日一話(4)
〜30歳を過ぎて子どもの欲しい女性へ〜
〜不妊で悩む女性の食事〜
不妊治療を受けている女性や30歳を過ぎて子どもが欲しいとおもう女性は牛乳・乳製品をできるだけ遠ざけなければなりません。日本人の食事は古来、「穀物+大豆+野菜(+魚介類)」でバター・クリームの香りのするものは一切ありませんでした。「バタ臭いもの」を避ける食生活を続ければ、35歳を過ぎても子宝に恵まれるでしょう。もっとも相手の男にそれなりの生殖能力があっての話ですが。女性ホルモンは、牛乳・パン・バターだけでなくアイスクリーム・チョコレート・ケーキなども含まれますからご注意を!
デンマークで行われた調査によると、母親が不妊治療を受けて生まれた男性の精子の量と質は自然妊娠で生まれた男性に比べて劣っています。不妊治療による不妊スパイラルが始まっています。
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(2007年5月31日)
- 牛乳と学校給食(日本人は何を食べたら良いか)
牛乳の嫌いな子どもに牛乳を無理強いしないでください。牛乳好きな子どもにも「咽が乾いたら水替りに牛乳を飲みなさい」などとは決しておっしゃらないでください。
(藤原書店刊 「環」Vol.16 [2004年]に加筆修正. 更新:2005年1月23日)
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