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仮説2「ミルクはホルモン依存性悪性腫瘍[前立腺がん、精巣がん、乳がん、卵巣がん、子宮体部がんなど]の発生を促す」ミルクが男性の生殖器官に与える影響に関する疫学報告は少ない。その理由の一つは、ミルクおよびミルク製品(全乳、加工乳、発酵乳、粉ミルク、チーズ、バター)が、その姿を変えて、多数の料理と食品(ケーキ、キャンデー、アイスクリーム、チョコレートなど)に使われているために、個人のミルク消費量を正確に把握することが難しいためと思われる。 Daviesら(39)は、ミルクとミルク製品が精巣がんのリスク・ファクターであるという仮説を検証するために、イギリスのEast Angliaにおいて患者-対照研究を行った。患者群は精巣がんに罹患した200名の男性で、1名の患者に対して4名の対照群を設けた。患者群と対照群のそれぞれに対して食品摂取調査を行い、調査時および思春期のミルク、ミルク製品、果物、野菜の摂取量を調べた。思春期の摂取量に関しては母親からも情報を得ている。患者群は対照群に比べて思春期のミルク摂取量が有意に多かった。 北イタリアで行われた患者-対照研究においてミルクは前立腺がんのリスク・ファクターであるという結果が報告されている(40)。この研究は、組織学的に確認された96例の前立腺がん患者を患者群とし、急性の非腫瘍性生殖器疾患の292例を対照群として行われた。ミルク消費量が増えるにしたがって前立腺がんのリスクが有意に上昇するという結果が得られた。ミルクを飲まない者あるいは時々しか飲まない者に比べて、1日に2杯以上のミルクを飲む者の相対危険度は5.0(95% 信頼区間 1.5-16.6)であった。この他にも、ミルクあるいはミルク製品と前立腺がんとの関係を指摘する報告がある(41-43)。 わたくし達は世界42ヶ国の精巣がんおよび前立腺がんの発生率と食品摂取量の関係を調べた(44)。まず、その方法を説明する。国際がん研究機関(IARC)は各国のがん登録を精選して、5年毎にその結果を公表している。最新版は1997(平成9)年に出版されている。この刊行物には50の国から182の地域がん登録の結果が収録されている。食品摂取量は国連の食糧−農業機関(FAO)がネットワークで提供しているデータベース(FAOSTAT Database Collections. http://apps.fao.org/cgi-bin/nph-db. Pl?subset=nutrition/)を用いた。FAOはこのデータベースで189ヵ国の食品摂取量を提供している。IARCのがん発生率のデータとFAOの食品に関するデータの両方が得られた国を研究の対象国とした(42ヵ国)。 世界のたくさんの地域でがん登録が行われている。病院や診療所の協力を得て、さらには死亡診断書から遡って、どんな人(性、年齢、職業)がどんながん(臨床診断のみならず病理学的診断)になったかを調べあげるという大変な作業である。精巣がんと前立腺がんの発生率はIARCが収録した地域がん登録から計算した。がん登録は、その国の保健・医療水準によって大きな影響を受ける。人口移動の激しい地域では人口の正確な把握もままならない。したがって、とくに発展途上国におけるがん登録には問題があるが、IARCは過去6回のデータを参考にしてデータの精度を評価しているから、第7回のIARCデータは国際比較に十分耐えられる精度をもっている。また、FAOの一人当たりの食品摂取量は([生産]+[輸入]+[備蓄]−[輸出]−[家畜飼料]−[種用]−[転用]−[廃棄])を人口で割った数値であって、実際の栄養調査に基づくものではない。栄養調査にはその方法に由来する誤差が大きい。FAOのおおまかな摂取量はかえって国際比較に適している。なお、IARCは各国のがん死亡率も発表している。前立腺がんおよび精巣がんの死亡率と食品摂取量の関係も併せて検討した。 前立腺がんの発生率と最も関係の深い食品はミルクであった。前立腺がん発生率との相関係数(r)はミルクが0.711で、次いで肉の0.642が大きい。前立腺がん死亡率との相関係数はミルクの0.766が最も大きかった。逆に、前立腺がんと負の相関関係(摂取量が多くなるほど前立腺がんが少なくなる)を示す食品は穀物であった(発生率に対して-0.648、死亡率に対して-0.661)。 前立腺がんとミルクの関係を図で示すと図2(発生率)と図3(死亡率)のようになる。図2でご覧の通り、アメリカでの前立腺がん発生率が頭抜けて1位である(人口10万対100.8)。ところが前立腺がんの死亡率でみると、アメリカの18.6は41ヵ国中12位である(図3)。これは、アメリカで前立腺特異抗原(PSA)によって前立腺がんのスクリーニングが強力に実施されているからである。PSAの高いものを拾い出して、バイオプシー(針生検)で前立腺の組織を調べると、高率にがん組織が見つかる。他の原因で死亡した高齢者の前立腺をくまなく調べると50%以上の高頻度でがん組織が発見される。がんを抱えながら、がんで死ななかった人たちである。前立腺がくるみ程度の小さな器官なのでこのようなことが判るわけである。同じようなことが甲状腺という小さなもう一つの器官でも認められている。大腸のような大きな器官でも、時間をかけてくまなく調べれば同じような結果が得られるであろう。 このような研究で原因食品をしぼり込むのに有効な方法は重相関分析という統計学手法である。しかし、ミルクとチーズ、動物性油脂とバターには高度の相関があり(ミルクを多く消費する国ではチーズの消費量も多いということ)、この種の分析ができない。そこで「動物性油脂+バター」「ミルク+チーズ」「卵」「肉」「穀物」「豆類」「果物」「野菜」「植物油」「コーヒー」「アルコール」の11品目を用いて重相関分析を行った。これらの食品の中で、独立して前立腺がん発生率の増加に寄与しているのは「ミルク+チーズ」で、逆にこのがんを減らす方向に寄与している食品は「穀物」であった。日本で過去48年間に前立腺がんが25倍も増えた原因の一つはミルクと乳製品の消費量(同一期間に20倍増えた)であるといっても間違いはないだろう。 精巣がん発生率と最も相関関係の最も高い食品はチーズ(r = 0.804)であった。この関係を図4に示す。前立腺がんと同様、発生率が高いのは北ヨーロッパと北アメリカであり、アジア諸国における精巣がんの発生は極めて低い。 重相関分析の結果をみると、精巣がんの発生に最も大きく寄与している食品は「ミルク+チーズ」で、次いで「アルコール」であった。「アルコール」がどのような機序で精巣がんの発生に関係しているのかは不明である。「アルコール」の寄与度は「ミルク+チーズ」に比べて小さい。たまたま「アルコール」が寄与因子として拾われた可能性が大きい。 現在、日本史上はじめて子どものときからミルクを飲み肉を食べるようになった日本人が大挙して40代の後半(いわゆるがん年令)に突入している。戦後の日本で進行した食生活の変化によって、今後、前立腺がん(男性)、乳がん(女性)、子宮内膜がん(女性)、結腸がん(男女)などのホルモン依存性のがん発生が著増する可能性がある。その兆しはすでに明白である。 図3を仔細に眺めると、もう一つ重要なことが判る。前立腺がんの発生率と死亡率が高いのは北ヨーロッパと北アメリカの国々で、日本、韓国、中国、タイ、インドなどのアジア諸国では極めて低く、南ヨーロッパのイタリアやスペインはその中間に位置している。この点で前立腺がんは「西洋がん」の典型である。なお、ここでいう「西洋がん」は、ここで述べた前立腺がんと精巣がんをはじめ、結腸がん(大腸がん)、肺がん、乳がん、卵巣がん、子宮体部がんなどをさしている。いずれもホルモン依存性の悪性腫瘍である。肺がんがホルモン依存性などというとびっくりされる方もおられるかも知れない。現在、日本で増えている肺がんはホルモン依存性の腺がん(アデノーマ)である。世界中の疫学者はよってたかってタバコという一つの嗜好品に全責任をなすりつけてしまった。疫学研究者に言いたい。「もっと大事なものがありますよ」 わたくし達の未発表データによると、上に述べた世界42ヵ国における結腸がんとミルクの間の相関係数は0.709、子宮体部がんとミルクでは0.789、卵巣がんとミルクでは0.746、乳がんとミルクでは0.785と極めて関連が密接である。ホルモン依存性のがんの発生はミルクとの関係が濃厚である。 現代人はエストロゲン濃度が高い妊娠牛のミルクを食品として用いている。欧米においても、これは過去70年という短期間に実現したことである。1930年生まれの者と1970年生まれの者ではミルク由来のエストロゲン摂取量が大きく異なる。近年のミルク飲用民族(たとえばデンマーク人)は100年前に比べると、女性ホルモンの多いミルクを飲んでいる。妊婦にはカルシウムが必要ということでミルク飲用が勧められている。胎児期はとくに精巣などの生殖器の発育に重要な時期である。 酪農の盛んな北欧でもそんなに大昔からミルクや乳製品の消費量が多かったわけではない。大量のミルク・乳製品が出回るようになったのは第二次世界大戦後のことである。デンマークでは、近年、停留睾丸、尿道下裂、睾丸腫瘍などの男性生殖器の異常が多発している。ミルク・乳製品の消費の増大が最近の男性生殖器の異常の多発の一因になっている可能性がある。 前述のように、過去50年間に精子数が半減し、男性生殖器官の異常が増えたという報告が大きな関心を集めている。しかし、世間の関心はいわゆる環境ホルモン(外因性内分泌撹乱物質)に集中しており、食品由来のエストロゲンの生体影響はほとんど注目されていない。Estradiol-17b はいわゆる環境ホルモンに比べて10,000倍のホルモン作用を発揮する。 提案ー安全なこどもミルク(牛乳)をつくる現代の酪農を説明しておこう(図5)ウシの妊娠、出産、授乳は哺乳類であるヒトの場合と同様の経過をたどる。かつての乳牛は自然交配であったが、現代の乳牛は生後14ヶ月ごろに人工授精で妊娠させる。ウシの妊娠期間はヒトとほぼ同じで280日である。出産するとミルクが出る。子牛を哺育するためだ。次回の出産前の2ヶ月間(乾乳期)を除いて毎日(通常1日2回)ミルクを搾る。搾乳期間は305日である。出産後の最初に出るミルク(初乳)は子牛に与えられる。したがって、人間用に搾乳するのは300日である。出産3ヶ月後に再び人工授精で妊娠させる。乳牛の一生は短い。かつては4-6回の「妊娠+搾乳」を繰り返してから廃牛(肉用に屠殺)されたが、最近は2-3回の妊娠で廃牛となる(モンゴルでは12歳の牛からミルクを搾っていた)。自分の子どもに一度も乳首を含ませることもなくミルクを搾り取られたあげくに肉になる。「乳牛はこの世で最も過酷な労働を強いられる動物」といわれる所以である(24. Japan Dairy Farming. http://jdc.lin.go.jp/dairy/farm13.htm, 2000)。 現在の酪農家は4種類の乳牛を飼育している(図6)。妊娠していない牛、妊娠前期の牛、妊娠中期の牛、妊娠後期の牛の4種類である。出産前の2ヶ月間(乾乳期)を除いて、すべての牛からミルクを搾る。ミルクはタンク内に集められ、ミルクメーカーに出荷する。したがって、日本のミルク(もちろん他の先進国のミルクも同様)の4分の3(75%)は妊娠牛からのミルクである。アイスクリーム、チーズ、バター、ヨーグルトなどの乳製品はみなこの妊娠牛からの女性ホルモン入りミルクから作られる。 世の中のお母さん方は、自分やこどもが飲んだり食べたりしているミルクや乳製品が妊娠している牛から搾られた牛乳から作られているなどとは夢にも思わないだろう。母親は、自分の出産経験から、こどもがミルクを飲んでいる間は妊娠しないし、妊娠すればミルクが出なくなると思っているからだ。妊娠しているウシの体液(ミルク)をこどもに飲ませる母親がいるだろうか。現在の酪農で行われているように搾乳器でミルクを搾れば、妊娠の有無に関係なく搾り続けるかぎりミルクは出る。酪農家は大変である。市販のミルクは1リットル200円程度でペットボトル入りの水よりも安い。酪農家は1リットル80円ほどで出荷する。哺乳類の体液が水より安いなんて不条理である。牛にも、酪農家にも、乳業メーカーにも気の毒だ。せめて、肉並みの1リットル1,000円程度のミルクを造りたい。 農薬を使わない牧草、穀物で乳牛を飼育し、「有機酪農」で実績を挙げている酪農家もいる(平澤正夫 牛乳・狂牛病問題と「雪印事件」ー安心して飲める牛乳とは 講談社プラスアルファ新書 2002年5月)。しかし、この酪農家たちも妊娠している乳牛から牛乳を搾っていることだろう。どのような工作をしようとも、妊娠している牛から搾った牛乳は決して「安心して飲める牛乳」ではない。人間の食用に用いるミルクの搾乳は非妊娠牛に限定することを提案する(図7)。
子どもはアイスクリームが大好きである。牛乳はなくてもよいが、アイスクリームがなくなるのは困るという。アイスクリームなどの乳製品はできるだけ食べないで欲しいが、どうしてもと言われれば、非妊娠牛からの牛乳を原料としたアイスクリームを与えたい。 なお、ミルクが妊娠牛からのものか非妊娠牛からのものかは、牛乳中のプロゲストロンを測ることによって簡単に識別できる。妊娠牛からの牛乳のプロゲストロン濃度は10
ng/mlを超えている。現在の酪農においても、出産後3ヵ月以内の牛乳(ただし出産後5日以内の牛乳は子牛に与える)を「非妊娠牛からの牛乳」、それ以外の牛乳は「妊娠牛からの牛乳」と表示して、消費者の選択権を与えることを提案する。プロゲストロンが10
ng/ml未満*を「非妊娠牛からの牛乳」、以上を「妊娠牛からの牛乳」とすることもできる。 おわりに過去50年間に精子数が半減し、男性生殖器官の異常が増えたという報告が大きな関心を集めている。しかし、世間の関心はいわゆる環境ホルモン(environmental
endocrine disruptors)に集中しており、食品由来のエストロゲンの生体影響はほとんど注目されていない。現代人はエストロゲン濃度が著増する妊娠後半のミルクを食品として用いている。欧米においても、これは過去70年という短期間に実現したことである。1930年生まれの者と1970年生まれの者ではミルク由来のエストロゲン摂取量が大きく異なると考えられる。 人間は、妊娠している乳牛から搾ったミルクを飲んではならない。とくに、子どもにはエストロゲン濃度の低いミルク(非妊娠牛のミルク)を与える必要がある。 参考文献1. Carlsen E, Giwercman A, Keiding N, Skakkebaek NE. Evidence for decreasing quality of semen during past 50 years. BMJ 305: 609-613, 1992. 2. Auger J, Kunstmann JM, Czyglik F, Jouannet P. Decline in semen quality among fertile men in Paris during the past 20 years. N Engl J Med 332: 281-285, 1995. 3. Irvine S, Cawood E, Richardson D, MacDonald E, Aitken J. Evidence of deteriorating semen quality in the United Kingdom: birth cohort study in 577 men in Scotland over 11 years. BMJ. 312: 467-471, 1996. 4. Swan SH, Elkin EP, Fenster L. Have sperm densities declined? A reanalysis of global trend data. Environ Health Perspect 105: 1228- 1232, 1997. 5. Safe SH. Environmental and dietary estrogens and human health: is there a problem? 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